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2012年4月2日月曜日

カレーの切り口 !?

 
ギネスビールで煮込んだ Irish Curry中津店のポークカレー。
角煮のようなトロトロ豚肉とオニオンフライが美味い!!


カレーに釣られて来た皆さん、ごめんなさい。
今回は、カレーそのものの話ではなく、カレーの売り方にヒントを得た、
経営視点・デザイン視点の「コンセプト」と「切り口」のお話です。



最近、経営者とお会いする機会が多いのですが、ことごとくカレー好きが多い。
どこの打合せに行っても、必ずと言って良いほど、毎回カレーをご馳走になります(笑)
学生時代、一週間毎日カレーor餃子という生活をしていた僕にとっては、大歓迎なのですが。

先日は、大阪・中津にあるアイリッシュカレーをご馳走になりました。
お店自体はイギリスのパブを意識した造りで、古木のカウンターにギネスのビールサーバー、
店内の看板には古いイギリスフォントを使い、おまけにプレミアムリーグを放送してました。
イギリスに4年住んでいた僕が、懐かしく思える程なので、雰囲気作りの上手い店でした。
そして、看番商品のアイリッシュカレーは、 イギリスのギネスビールで煮込んであり、
上にトロットロの煮豚が乗っている、大変美味しいカレーでした。(上記写真参照)

カレー談義に花を咲かせながら興味を持ったのは、東京にある「1日の野菜を摂れるカレー」の話。
「1日の野菜を摂れる」という「切り口」にとても感心したので、食べてみたいなと思ったのですが、

 その後に続く話で、食べたいという気持ちは微妙になりました。
 
なんでもそのお店は「キャンプ」というコンセプトの元、
小さなフライパンにカレーを盛り、テーブルには水筒が置いてあるそうです。
そのコンセプトが受けてなのか、お店はそこそこ繁盛しているみたいです。
そして、出されるカレーは「1日の野菜を摂れるカレー」。

なんで?

僕の中では、「キャンプ」というコンセプトと「1日の野菜が摂れる」という切り口が繋がりません。
「キャンプ」というコンセプトであれば、もっと「母親が作ったカレー」的な切り口が良いだろうし、
「美容やダイエット」というコンセプトであれば 「1日の野菜を摂れるカレー」は納得できます。

カレーが美味しければ「コンセプト」も「切り口」も要らない、という意見もあると思いますが、
例えば、チェーン店で唐突にアイリッシュカレーを出されても関連性が分かりません。
逆に言うと、丁寧に「コンセプト」と「切り口」を揃え続けているお店やモノが、
ブランドになるのではないかなと思います。




今回デザイナーの僕が、カレーの「コンセプト」と「切り口」について語っているのは、カレー業界における競争の激しさが、価格競争に巻き込まれるモノ作り中小企業の状況に似ていると思ったからです。
料理を作れない女子の得意料理といえばカレーだし、
誰が作ってもそんなに不味くならない。(技術的な差をつけにくい)。
そして、価格の差を付けにくい(高くても2000円程度!?)。
そこで必要になってくるのが、「切り口」という、
消費者にとって「このカレーは他と違うんだぞ」という、見せ方だと思うのです。

例えば、普通の「ビーフカレー」より、「シェフの特性和牛カレー
という「切り口」の方が、美味しそうに聞こえますし、高く売れそうです。 

そしてその「切り口」とは、消費者視点の内容が良いと思います。
例えば、味以外の切り口を提案するとすれば、カレー好きが多い中高年が気にするであろう、
健康やダイエットなどが良いのではないかと思います。
カレーで例えるなら、「一日の野菜を摂れるカレー」「16種類のスパイスで代謝を良くするカレー」という具合でしょうか。消費者は、作り手の技術的視点の「切り口」ではなく、そのカレーが自分たちにとってどんなメリットがあるか?という「切り口」を求めているのだと思います。

更に、「切り口」とその背景であるコンセプトと繋がれば、より一層の説得力を持てると思います。
「一日の野菜を摂れるカレー」であれば、これ見よがしに泥付き野菜を展示したり、
「16種類のスパイス~」であれば、店内にスパイスを入れた小瓶を飾ったりするべきだと思います。
カレー屋なんで、カレーが美味しいのは当たり前で、後はいかにお客さんを説得するかだと思うんです。



こう考えると、今販売数が伸び悩んでいる商品でも、消費者が選択しやすい「切り口」を提示できれば、まだまだ売れるのではないかと思います。
デザインにおける「切り口」とは、「消費者に見せる情報の取捨選択」と「消費者に分かりやすい特徴付け(誇張)」だと思います。そして、その商品の核となるコンセプトを見つけ、「切り口」として魅せられるモノに仕上げるのがデザイナーの腕の見せ所であり、1番大変な部分だと思います。


と、ここまで何だか偉そうに書いてきましたが、僕自身デザイナーとしての「コンセプト」と「切り口」に悩む日々なので、あまり説得力はないですね(笑)早く「切り口」見つけたいな。  





2011年8月26日金曜日

Honeymoon Trip ~食べ物視点~

新婚旅行で行った、ロンドン、バルセロナより、スピンオフ第2弾。食べ物視点。
写真を沢山載せれば、結構速く書けることに気付いた。

 
ロンドンCovent Gardenにある、イギリスで有名なシェフ、ジェイミーオリバーのお店
もともと彼の学校給食革命*に感心して行ってみたが・・・
(*ピザやナゲットばかりのイギリス給食を変える運動を行った)

注文したカルボナーラは、麺が讃岐うどんのように太く、
見た目は良いが、食べ心地が悪かった、というところか。
グルメぶるわけじゃないが、見た目、味、食べ心地が揃っての美食だね。
デザインも同じことが言えるんじゃないかな。

 
 ロンドン、Dean Street Townhouseの朝。
ベッドの上でモーニングティーを頂きました。

 言わずと知れたイギリスのソウルフード、フィッシュ&チップス。
Covent Garden近く、130年の老舗、the rock sole plaiceにて
一番美味しい食べ方は、ソルト&ビネガーだと思う。
コツは、ビネガーがお皿の底にひったひたになるくらいかける。
美味しい店を見分ける方法は、現地のジジババが通っている店。

イギリスのティーセットは文句なく美味い!!
湿気がないせいか、特にスコーンやクッキーなどの焼き菓子は秀逸。
ロンドンの老舗デパートLibertyにて。

前ブログの写真ととかぶりますが、結婚式のディナー。
豚の丸焼きにサラダや、パンなど。
その後は、甘しつこいチョコケーキとコーヒーでした。

 バルセロナ、サンホセ・マーケットの果物屋。
果物屋の横には、フルーツジュース屋があり、€1~1.5で飲める。

バルセロナ、サンホセ・マーケットの肉屋。
英語を話せないおばちゃんと身振り手振りで会話をし、
吊るしてあるイベリコ豚をスライスしてもらい、その場でペロリ。
安いので、€35/Kgから、高いので€145/kgまであった。

バルセロナ、タパスの一種。焼き野菜のタパス。
ただグリルしてオリーブオイルかけただけなんだけど、
太陽が出ている国の野菜は本当に美味しい。

バルセロナの海岸エリア・バルセロネータで食べた海鮮パエリア。
日本人が好きな米、海鮮類が入っているのもありますが、
とてもよく出汁が出ていて、濃厚なお味でした。(写真暗くて御免)


他にも沢山美味しいもの食べたんだけど、写真撮り忘れた・・・
ロンドン、バルセロナで美味しかったもんランキングをつけるとすれば、

3位 イギリス・ティーセット
2位 バルセロナ・イベリコハム
1位 バルセロナ・海鮮パエリア

4年も住んだのに、ごめんイギリス。
もうね、太陽のあるなしでここまで違うものか、というほど、素材の味が違いすぎます。
例えば、トマトの味が薄かったり、卵の黄身が薄かったり・・・

パエリアは文句なしに美味しかった。これは、絶対に食べるべし。
どんぐりで育てたイベリコ豚のハムは、身が若干固めで、風味に少し癖があるので、好き嫌いあるかも。私達は、マーケットで調達した、パンとオリーブと一緒に食べました。
イギリスのティーセットは、まず紅茶が美味しい。イギリスの硬水と茶葉が合うのかな!?
日本で同じモノを飲んでも何か違う気がする。

よくイギリス料理は不味いと言われますが、言うほど不味くはないです。
ただ、味付けが薄かったり、脂っぽかったり、素材の組み合わせが下手だったり・・・
うん、下手ってことなんかな。そして、味の平均値が低いように思う。
日本で食べられる美味しいレベルの料理を食べるには、2倍~3倍払わないといけないイメージ。

そんなイギリスの料理事情ですが、一つ良い点があるとすれば、
多国籍な街なので、色々な国の料理が食べられます。
イタリアン、フレンチ、ベトナミーズ、インディアン、中華、タイなど、色々行きました。
もちろん、日本料理もあったりしますが、ちょとposhな(高級で気取った)感じです。
緑茶に砂糖が入っていたり、レモンが入っていたりしますが、その国に合わせたアレンジなんでしょうね。逆に日本に来る、フランス人やイタリア人は、日本で食べる母国料理をどう思っているんでしょうね。

毎回、海外に行って思うことですが、日本以上に食文化が豊かなところはないと思います。
何となくですが、食が発展している地域って、文化が成熟している気がします。
観光庁も嵐使ってニャーニャー言ってないで、日本の食や人、技術や文化などにクローズアップすれば、もっと海外にアピール出来るのに勿体ない、と思う今日このごろです。

おしまい。